橈骨神経麻痺の症状を治す

今年2016年4月初めに紹介でいらっしゃった方ですが、「橈骨神経麻痺」の症状で来院されました。

首からでて鎖骨の下を通って腕に入り、親指のほうへ向かう神経が橈骨神経です。


この橈骨神経が圧迫などの理由で麻痺するのが橈骨神経麻痺で、代表的な症状を下垂手といいます。
手首を反らせることができず、手がだら〜んとなってオバケの真似をした時(この記事の最後の猫の写真の両前腕みたいに)なります。


一番多い原因は持続的な圧迫で……実はこの橈骨神経麻痺はサタデイナイト症候群とかハネムーン症候群とか言うんですよ〜(*^^*)
よく付けますよね、こんな病名…まあ原因が深刻ではないからでしょうけれど。


要は、つまり、メンズが恋人に腕枕をしてあげたまま寝てしまい、朝起きると手首に力が入らず、アレ?おかしい…ウソ!これーマズイ…脳の血管が切れた⁉︎、っとなる場合があるみたい。


もちろん、他に重大な疾患が隠れていることもあります。神経麻痺の症状がある時はまずは医師による検査診断が重要です。


この患者さんは医師の診断を受けてから私のところへ来ました。
もちろん重大な原因ではなかったです。

パソコン仕事が出来ない状態で困っていて、とにかく早く力が入るようになりたいというご希望ででした。
初診ではグーパーの動きもゆっくり(指を広げるパーの動きが思うようにならない)、やや下垂手もみられました。


麻痺があるのは左手なんですが、首が全体的に左傾斜していて見るからに左上半身に力が入っているような状態でした。



身体全体のバランスを治して、麻痺に関わりのありそうな左腕の筋肉のストレッチ動作をして、肩甲骨の可動域を広げて、頚椎のいわゆるズレた部分を矯正しました。

現在で2度の治療をしましたが、2度目の治療後はグーパーが素早くできるようになり(右手と比べるとまだ差はあり)、下垂手はほぼなくなりました。

おそらくもう少しで治ると思いますが、麻痺している期間が長いと支障も多いので、「早く治そうね、このまま行けばもうすぐ元通りになるね!」っと患者さんを元気づけています。


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