原因不明の右腕の痺れ、脱力感。整形外科での検査では頚椎ヘルニアとの診断。
アドソンテストでやや症状が再現されるので、斜角筋を弛緩させた。
振り被る動作(ピッチャーがボールを投げる動作)で痛みを伴う可動域制限があるので、肩甲下筋をストレッチ。
頚椎の矯正は避けた。
一回の治療で痺れ感と痛みは8割消えたが、今後週一の間隔で5〜6回の治療を行うことになる。
■投稿
症状 右肩から右腕のしびれ(肩から肘の間)
現病歴 5年前に発症。原因不明。30年前に右肩に手術経験あり。筋力低下、知覚の異常も少々あり。
整形外科やしびれ専門の外来での検査では頚椎ヘルニアは認められない。薬は効かない。
■紹介で当研究室に来院。
病院の検査で、重大な病因はないことがわかっているので、全身的なバランスを整える治療のほか、三角筋、棘上筋など右肩の筋肉のトリガーポイントテクニックによる治療と、頚椎5,6,7を中心に関節可動域改善を目指す。
過去の手術が原因かもしれないが、肩の筋肉に癒着があるような硬さがある。
現在施術回数15回目を数える。体調はすこぶる快調になった。主訴のしびれは半減程度になってきて喜ばれているが、筋力低下・知覚の異常には明らかな回復にはまだ至っていない。